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成功の理由がわかるコラムを余すことなく
1989年に公開された「BATMAN」by ティム・バートンは、それまでDCコミックスが作り上げてきた
HERO像に強烈なリードインを加えた。
1939年、当時19歳のボブ・ケインがノートに走り描いたコウモリの絵は、世界で一番有名なコウモリに成長した。この映画は、それから50年を経た今から30年前に設計されたバイラルプランだ。
50年の間、BATMANはアメリカンコミックの躍動に、ダークヒーローとしての存在に、時にコミカルに、時にカラフルにそのイメージをつなげてきた。
1989年の「BATMAN」は黒ずくめのコスチュームに胸のロゴマークだけ鮮やかな黄色をあしらったDCコミックを継承したものであったが、日本ではそのあやふやな認知のせいで、そのマークは"口を大きく開けた絵"という認識が90%であった。
東京ドームデビュー
そのマークが「口の絵」だと間違った認識のイメージを持たれたという事実を、ワーナーブラザースJPNは逆手に取ったマーケティングに打って出る。当時、東京ドームの修学旅行観戦用の座席に相当数、胸にロゴマークをあしらった黒のTシャツを着たサクラの観客を忍ばせた。
黒に黄色という鮮やかなマークに同じTシャツの観客に、野球中継を行っていたアナウンサーは、思わず口にしてしまった。「あの口のマーク」は何なのでしょうね ?」
不思議な"口のマークロゴ"は、瞬く間にその認知が広がった。
<できなかったことの裏返し教訓>
マーケットが誤認したのなら、それを拡張して認知を獲得術し!
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