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written by Masatetu Akimoto

殺し屋

更新日:2020年8月6日


 


 

好きな殺し屋は?と聞かれたら、間髪おかずに「檸檬」と答える。

伊坂幸太郎のマリア・ビートルに出てくる二人組殺し屋の片割れだ。


「機関車トーマス」が大好きで、いつもキャラクターのシールやカードを持ち歩き、事あるごとに、トーマスのエピソードになぞらえて物事を考える。


長身で相棒の蜜柑共々、腕利きの殺し屋という事で、双子にも間違わられる。

しかしながら、好きな方は、蜜柑ではなく、檸檬なのだ。


少しばかり、神経質でまともな考えを持っている蜜柑よりも「ソドー島建設の責任者は、ジェニー・パッカードさんでした」と得意げに言いながら、残虐な行為をする檸檬の狂気に、殺し屋の魅力を強く感じるのだ。


殺し屋は、どこか外れている方が良い。


怨念や理屈の上に、ドロドロとした人間関係を見せられたところで、殺しに酌量があるわけではない。


かと言って、笑いながら何も考えずに殺したそばから忘れるような御仁ではいただけない。


真面目に物事を考えているのだが、どこか常識と外れている様が良いのである。


殺し屋の宿命として、殺し屋は殺しもするが殺されもするという表裏な人生が魅力でもある。


殺し屋たるもの、殺し一辺倒ではダメなのだ。


しかし、その死に際も未練や終身など微塵もなく、簡単に命を奪うのだから簡単に奪われるべきだという潔さに美しさすら感じる。


咲くも花、散るも花というところだろうか。


その命の、いや命知らずの生き方がどうにも共感するのである。


咲いた花として愛でられ、散り行く姿に印象付け、散ったそばから忘れられていく。


人生は、それで良いとつくづく思うのである。



 
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