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written by Masatetu Akimoto

【人気の秘密】 ブラック・ジャックの人気の秘密を探る

最終更新: 6月6日


                             

                   



Point ブラック・ジャックが治しているものは何なのか?   彼の生き様に見る正体とは…。

1973年に初登場した「ブラック・ジャック」は、当初、漫画家生活30周年記念作品としての短期連載として企画されたものだった。というのも、1960年後半からの劇画ブームやギャグブームの流れに手塚のストーリー漫画は押されて冬の時代を迎えていた。

1973年は虫プロ商事虫プロダクションが倒産し、まさにどん底にいた時代で、この企画も、ある意味功労の色が強いものだったのだ。


今でこそ、医療もの、ドクターを背景にした作品は数多く見られるが、当時はまだ、医療知識にリアリティを漫画に求めることは敷居が高く、ある意味、医師免許を持っている手塚だからこそ、また、ストーリー作家である手塚だからこそ、大胆なフィクションを利用したご覧作品として完成したのだった。

”高額報酬を要求する腕利きの悪徳無免許医”という破天荒な設定を支えるのは、見事なまでの物語力だろう。

少年ジャンプの勢いが止まらない当時の少年漫画市場にあって、「ドカベン」「ガキ刑事」「マカロニほうれん荘」と、独自のキラーコンテンツを打ち出す少年チャンピオン誌にあって、ブラック・ジャックで病気の名前を知る子供も多かった。

そして、読み馴染んでいくにつれ、ブラック・ジャック(間黒男)の生い立ちやピノコの誕生、ドクター・キリコとの関係などを通して、痛烈な社会メッセージを発信している痛快物語であることに驚愕することになるのである。

さて、そのブラック・ジャックの人気の秘密を徹底分解

ということで、

そんな僕が見つけたブラック・ジャックの人気の秘密をこちらの5点で説明していきます。



目次



1. スター総出演

2. ピノコ

3. お互い様

4. ブラック・ジャックはハンサムなのか

5. 障害と差別




を深掘り。



1. スター総出演




漫画家生活30周年記念作品としてスタートしたということからではないでしょうが、ブラック・ジャックには友情出演的に他の手塚作品の登場人物が数多く出てきます。


「お前が犯人だ」では、アトムを模した復習する少年

「U-18走っていた」では、サファイヤもどきの患者

「刻印」では、間久部六郎

「2度死んだ少年」では、マグマ大使のゴア似のゲーブル医師

「閉ざされた3人」では、そのマグマ大使似の土木技師

「何かが山を」では、トッペイ似の狂犬病患者

「クマ」では、シャマリ

「動けソロモン」では、レオ

「灰とダイヤモンド」では、百鬼丸

他、バイプレイヤーも合わせたらキリがない。

そんなスター勢揃いの中で、ピノコ、ドクター・キリコなどのオリジナル登場人物を驚くほど個性的に描いているのだから、キャラクター的に芳醇だ。

読みきり漫画としての、エピソード構成の中に散りばめられる個性的キャラクターに、角度を変えて楽しめるように工夫されている。

手塚作品の中でも真骨頂と呼ぶにふさわしい所以はここにある。




2. ピノコ




「畸形嚢腫」の回で、名家の娘の体奇形腫状態で登場し、ブラックジャックが整形を施し女の子として蘇る。


その様がピノキオを彷彿させるので、「ピノコ」と名付けたとのちに「二人のピノコ」の回 で、ブラック・ジャック自身が説明している。


ピノコといえば、「アッチョンブリケ」である。

報復」で編み出した大定番となるピノコ用語

この言葉のセンスを、手塚ではなく手塚の生み出したキャラクターの言葉として馴染ませるのだから、恐ろしいほどの設計力だ。

他にも強烈なピノコ語録に「なのよさ!」がある。

どんな人でも、ちょっと舌ったらずでこのセリフを言えば、ピノコとわかる完璧なパーソナリティなのだ。

ピノコのモデルは、手塚の長女である、るみ子さん説が強い。

連載中が幼稚園児だったるみ子さんを観察しながら、キャラクターに仕上げていった。

ブラック・ジャックとピノコの関係を手塚とるみ子さんになぞらえると、なるほど慈愛にも似た強い絆に頷ける。


幼稚な姿のピノコではあるが、彼女が唯一、八頭身で登場する「人生という名のSL」は注目だ。大人のピノコが見られる。




3. お互い様




ブラック・ジャックの中でお気に入りのエピソードのひとつが「助け合い」というお話だ。

とある国で、BJは殺人犯と間違えられ逮捕・収監されてしまう。

そこでたまたま現場にいた日本人の蟻谷が無実を証明し、BJは釈放される。

BJはお礼の申し出をしたが、蟻谷は困った時はお互い様だと断り、怪我した時は手術してほしいを言い、その場で別れる。

蟻谷のいた会社は今でいうブラック企業で、会社の裏金が世に明るみになりそうになり、 幹部一同は蟻谷に犠牲になってもらうべく、自殺するように迫る。蟻谷は、線路の前に立つが考え直して踏みとどまるが、後ろから差し金の乗った車に撥ね飛ばされてしまう。

瀕死の重傷を負ったことをニュースで知ったBJは、あらゆる手を尽くして蟻谷のいる北海道まで向かったが、会社の差し金で手術はさせないと言われたので、病院の権利者を探して病院ごと買い取ってしまい、無事手術にこぎつける。


蟻谷を助け、退院時にバレないように顔を整形してそっと逃した。

そこまでして、BJの去り際のセリフが「お互い様」だ。




4. ブラック・ジャックはハンサムなのか



漫画で描かれるブラック・ジャックは、一見、傷を除いた「素顔」は美形にも見える。


しかしながら、頭髪の半分が白髪、残りが黒髪という特異な容貌。 身体中に手術痕があり、顔の皮膚は一部分だけ色素が濃い。


実際に、リアイリティのある人間でこの風貌となったら、ハンサムという表現には当たらない。


ブラック・ジャックは、本来はハンサムであるが、事故による傷跡で美的ダメージを強く表現し、疎まられるが、その実、中身はとても感心させられる人間であるというちょうど良いバランスがポイントである。


しかしながら、新しいアニメのブラックジャックは、そのバランスを超えた美的表現が甚だしい。


これでは、彼の中にあるユーモアや隠した正義感などのパーソナリティがなくなってしまうと歎じざるをえない。


ブラックジャックは、美容整形も得意で意のままに美しい顔を何人も作り出したが、病気に対しての彼の信念はこの言葉に現れている。


「医者は人の体は治せても、ゆがんだ心までは治せない




5. 障害と差別




幼少時に不発弾の爆発事故に遭遇して母と死別。

しかし、この事故の時に間黒男はすでに車椅子に乗っている。 つまり、間黒男は度重なり障害を負っていることになるのだ。 ブラック・ジャックは、病気だけではなく幾つもの障害をテーマにしたエピソードがある。

「ある監督の記録」では、脳性マヒの子を持つ映画監督の野崎舞利が、子どもの成長記録の最後に頭蓋骨を開いて脳に電極を差し込み、電流を通す手術を依頼する。

ロボトミーは主として精神障害者に行われる手術で、手塚は、生体実験による障害者差別を助長するものだと批判された。

しかし、ブラック・ジャックのエピソードは、どれも差別に苦しむ障害者問題を肯定的に捉え、社会に提示している。

人間社会に絶望した女性が鳥になって空へ飛び去ったり、サリドマイドの少年が舌を使って珠算大会で優勝したりする。

これは、病気と同じく、医療情報のリアリティと物語上のフィクションによる演出の妙と言えるのではないだろうか。

講談社の「手塚治虫漫画全集」には、すべての手塚作品の末尾に「読者の皆さまへ」と題されたメッセージが付加されている。

差別表現とも受け止められる誇張に対する声に真摯に耳を傾けながらも、「私たちには日本の文化遺産と評価される作品を守ってゆく責務がある」



だから、

ブラック・じゃっくが人気者である秘密を盗め! ・お互い様精神を持て! 正義感を潜ませろ ・美的の意味を履き違えるな そして、一番大切なのは、 ストーリー を最重視したエピソードに溢れている


さて、奇跡の天才無免許医 ブラック・ジャック、あなたは彼の見方が変わりましたか?

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