【人気の秘密】 桑田佳祐の人気の秘密を探る
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written by Masatetu Akimoto

【人気の秘密】 桑田佳祐の人気の秘密を探る


                             

                   

 

 

Point 「勝手にシンドバッド」のリリースから繋がっているIZMとは何なのか?

1978年6月25日 サザンオールスターズがデビュー曲「勝手にシンドバッド」をリリースした。

前年度のヒット曲「勝手にしやがれ」(沢田研二)と「渚のシンドバッド」「ピンクレディー」を合わせた曲名だ。

このパターンは、一発屋芸人によく見られる「強烈なインパクト」で勝負する手法だが、桑田佳祐は、以降もこのテンションを維持している。

それどころか、発音を不明確にすることで日本語と英語がミックスされた歌詞を一般化させたり、巧みにエロの要素を差し込む技法を確立させた。

桑田佳祐の曲は実に聴き心地が良い。

どこか人の意識の底にある琴線に響く。

これは、聞いたことがありそうな安心がベースなのだが、単なるパクリではない。

必要なものをモデリングしてエンタテインメントにする見事なマネジメントだ。

つまりは、「勝手にシンドバッド」とはそういうことなのだ。

さて、その桑田佳祐さんの人気の秘密を徹底分解

ということで、

そんな僕が見つけた桑田さんの人気の秘密をこちらの5点で説明していきます。



目次


 

1. バラッドの妙

2. 桑田が伝える真の湘南

3. 究極の照れ屋

4. ひとり紅白歌合戦

5. 桑田のクリエイティブ


 


を深掘り。



1. バラッドの妙




桑田佳祐が「勝手にシンドバッド」で確立した”何を言ってるかワカラナイ歌詞”

は、あの歌い方で、より中身を知りたくなるモードを作った。

桑田の「祭り感」の真骨頂はこれであるのは間違いないが、そのスタンダードの真逆にもスタンダードを持っているのが桑田だ。

「Melidy」「Oh!クラウディア」「YaYa」「栞のテーマ」「真夏の果実」、

挙げればきりがないが、これらのバラードは、曲調に合わせて歌詞の伝達が必要要素。

桑田佳祐は、あの独特な歌い方を変えずに、正確に伝える術を持っている。

それも、震え上がるような描写を持った心に届く言葉で。

四六時中も好きと言って 夢の中へ連れて行って

忘れらえないheart and soul 声にならない

この歌詞をあの声で聞いて、声にならなかったのはこっちの方だ。


2. 桑田が伝える真の湘南




曲に映る湘南のイメージは、加山雄三まで遡る。

その後、ザ・ワイルドワンズブレッド&バターと受け継がれたイメージは、 どれも少し気取った「憧れ」をベースにしたものだった。


当然ながら、海をテーマにサーフィンやヨットが描写の中に出てくる。

これを桑田は「烏帽子岩が遠くに見える」と歌った。

「真夏のパシフィックホテル」と言い、「COME-A COOL RAP」(鎌倉)と宣う。

ともすると、演歌の手法だ。

今まで、少し品の良いガイドブックに乗っているような湘南を桑田は、人の思い出や生活までものレベルで歌い綴った。

その派生は横浜にも表れている。

バー・シーガーディアンII、マリンルージュ、天吉(天ぷら屋)までも。

桑田の歌で存在を知って、そこに思い出を作りに行く人も多い。


桑田は偶像だけでなく、現在を見事にプロモーションしている。




3. 究極の照れ屋




桑田佳祐の最大の特徴が「究極の照れ屋」の美であると思う。

アーティストのほとんどが、「主張」で出来ている。

自分を明確にして、ある意味誇張してまでも存在を示し聴衆をエンロールする。

桑田もまた、多くのオーディエンスを集め派手なパフォーマンスを見せるが、それは、一緒に楽しむためのものであり、押し付けがまったくない。

であるからこそ、桑田の後ろには必ず照れている姿が付いていて、それをオーディエンスと一緒に見ている姿もある。

多くのアーティストが、「認めてもらいたい」という自己顕示の側面が強いのに対し、桑田は「一緒に楽しみたい」が前面に出てくる。

これが大衆を作り、さらなる大衆を呼び込む理由だと思う。

「みんなのうた」を歌う時、手を振らない奴はいないのだ。



4. ひとり紅白歌合戦




2008年から昨年2018年までに3回行ってきたイベント「ひとり紅白歌合戦」。

昭和の歌謡曲やグループサウンズ、フォークやニューミュージック、そしてJ-POPまで170曲余りをひとりでカバーし、紅白のパロディーを展開することで、壮大な音楽ショーを繰り広げてきた。

日本のミュージックシーンを語るにその第一人者であることは誰もが認めるところだが、その桑田にして日本の大衆音楽のすばらしさを伝えたいというものだった。

桑田は以前こんなコメントをしている。

「思わずふざけてしまって、それがウケちゃったりとかしてウケてると思うとまたやりたくなったりする」


これは、もうクレイジーキャッツだ。

ここに桑田の音楽エンタテインメントの真髄が見られるのである。


それを、すべての音楽、演歌もJ-POPも関係なく、すべてをリスペクトした上で、みんなでクレイジーキャッツになろうとしているのだ。



5. 桑田のクリエイティブ




「勝手にシンドバッド」の歌詞を読んで ♪江ノ島が見えてきた♪と歌えば、それは川端康成が「トンネルを抜けると雪国であった」と同じ物語の描写を感じる。


桑田の感性は、突き詰めた事象を美しく表現するというよりも、瞬間に感じたイメージを感覚的に反射的に表現しているように思える。

そして、これこそが桑田独特のクリエイティブなのだ。

ただ、感性だけで成果物は成り立たない。

エンタテインメントに演出が欠かせないように、桑田の音楽がエンタテインメントになっている要因はこの演出力であろう。

つまりは、物事を感覚的に捉える感性をもとにいろんなところを突っ走って、いろんなものにインスパイアされる。

それを瞬時にディレクター桑田が演出をして形にする。

これでこそ、唯一無二のエンタテインメントミュージックが、大衆桑田が出来上がっているのだと思うのだ。



だから、

まとめ 桑田佳祐が人気者である秘密を盗め! ・二つの武器を持て! ・ 一緒に楽しむエンタテインメント! ・すべてのものへのリスペクト そして、一番大切なのは、 感性であれ、演出であれ、クリエイティブであること


さて、エンタテインメントミュージシャン桑田佳祐さん、あなたはこの会社の見方が変わりましたか?

 

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