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最期までのブログ

written by Masatetu Akimoto

来る長寿社会に僕たちはどう生きれば良いの?


       

 

 

なぜこの話題を取り上げるかというと、


Point 世界的に寿命が延びている中で、その先頭を歩む日本は注目の的、そこに暮らす日本人はどうすべきか

もう、過去のモデルは通用しない社会に変革すると言われています。若い人だから、老いたからという概念はすっかり変わり、人生に新しいステージが到来します。先行く老後社会は、引退してからの余生のために静かに暮らすというイメージが、伸び代が長くなったために、静かに暮らす期間を先送りにしなければなりません。つまりは働く時間を増やさないと成り立たないということです。


そんなこと言われたって不安しか思い浮かばない。


生死をさまよい、人生にピリオドを打ちかけた筆者がいうのもなんですが、確かに長く生きるとなると、そのために考えなければいけない、やらなければいけないことが増えてくる。


その問題に、一冊の本が答えてくれたのでご紹介します。


 

目次


  1. 100年ライフとは?

  2. 平均寿命が伸びるということは?

  3. 旧人生ステージの崩壊とは?

  4. 雇用なき未来とは?

  5. これからの資産とは?

  6. 新人生ステージとは?

  7. 新しい時代のお金と時間とは?

  8. 未来の人間関係とは?

  まとめ


 

を深掘り。


まずは、「ライフシフト」の作者と書籍の基本情報を簡単にご紹介

この本は、二人の作者の共著になっています。


リンダ・グラットン : ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。リバプール大学にて心理学の博士号を取得。組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者。 アンドリュー・スコット : ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPRのフェロー。


ジャンル:ビジネス・経済 出版社:東洋経済新報社 発行年月:2016年10月



 


 

100年ライフとは?

長寿化の進行により、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごす時代がやってきます。新しい人生の節目と転機が出現し、「教育→仕事→引退」という人生から、「マルチステージ」の人生へと様変わりするのです。


マルチステージでは、今までは存在しなかった新しいステージが現れます。そこには、消費とレクレーション(娯楽)の比重を減らして投資とリ・クリエーション(再創造)の比重を増やすことになります。


そこでは、どのような有形、無形の資産が重要性を増すのか、どんな人間関係を築いていけばいいのか、企業や政府が取り組むべき課題は何かを考えるべきだと本書は言っています。



平均寿命が伸びるということは?

<予測>


寿命が延びるということは、つまりは、健康な期間が延びるということです。そして、健康に老いるということなのです。体が不自由という状態が低下し、病気を克服すること、健康を改善することを目的としてイノベーションが進んでいるのです。



旧人生ステージの崩壊とは?

本書は、わかりやすく3人の異なった人生ステージを用意して説明しています。


 ・ジャック 1945年生まれ

 ・ジミー  1971年生まれ

 ・ジェーン 1998年生まれ


3人の想定人生を、それぞれ、

 ① 勤労期間

 ② 引退期間

 ③ 引退後の個人の蓄え

で比較している。そして、それぞれは以下の数字で表されます。


        勤労期間    引退期間   引退後の個人の蓄え

 ・ジャック   42年   8年     最終所得の50%

 ・ジミー    44年  20年     最終所得の40% 

 ・ジェーン   44年  35年     最終所得の40%

  *ジャックは企業年金の幅がまだ存在するが他の二人はそれがない、もしくは少ない。


引退期間が長いジェーンが勤労期間を通して、貯蓄率を維持するためには所得の25%を貯蓄しなければならない。これは不可能な数字なので、必然的に勤労期間を伸ばすことを考えなければなりません。


つまりは、原型の人生設計では破綻してしまうことになるのです。



雇用なき未来とは?

それならば、雇用を新しく確立すれば良いかというと、産業はどんどん新陳代謝し、機械化、AI化の波が押し寄せ、雇用はどの職種に置いても空洞化の一途を辿ります。人間しかできないことに人間の雇用は集約することになります。


前述のジェーンへの提言として、本書は人間が「絶対優位」を持っている仕事と、「比較優位」を持っている仕事を見極めろと助言しています。


つまりは、強く柔軟性を持って、将来に方向転換することと再投資することを行う覚悟を持っておくべきだと言っています。



これからの資産とは?

現代で資産といえば、マイホームや銀行預金のような有形の資産を思い浮かべます。

しかし、今後は「友情」や「愛」「幸福」といった無形資産も長く生きるためには重要な資産と言えるでしょう。


本書では、それらを三つの形で紹介し、それを高めていくことを奨励しています。

 1. 生産性資産  所得を増やすためのスキルと知恵

 2. 活力資産   肉体的・健康的な幸福

 3. 変身資産   人的ネットワークや新しい経験によって開かれた姿勢


「生産性資産」とは、老後のために常に学べということです。どんなスキルや知識を学ぶだけではなく学び方も重要です。そのために人脈や人間関係を大切にしましょう。これを、職業上の社会関係資本と呼んでます。


「活力資産」とは、とりもなおさず健康です。そして、人生全体を見据えたバランスをとった生活を行うことそして最も重要なのは自己を再生するための友人関係だと本書は言っています。


「変身資産」これは、実際の行動で作られます。自分についての知識と多様性に富んだ人的ネットワークは、変身の基盤を作り出し、変身資産にダイナミズムをもたらします。

新しい人生のステージでは、エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーという3のステージが変身資産を増強する機会になります。


新人生ステージとは?

前出の3人の中から、変革に一番影響を受けるジミーの人生ステージを用を想定して紹介しています。

 ・新しいことに対し、信念と価値観について深く考える「エクスプローラー」になる。

 ・45歳を分岐点として、思い切った転身を遂げ、「インディペンデント・プロデューサ

  ー」になる。

 ・生産性資産と活力資産に大掛かりな投資を行い「ポートフォリオ・ワーカー」になる。

 

古いステージの人生では、教育ステージから仕事へ、仕事から引退へという2回の移行期間だけでしたが、「エクスプローラー」、「インディペンデント・プロデューサー」、「ポートフォリオ・ワーカー」を設定していけば移行は増え、その度に再充填と自己再創造を作ります。

 


新しい時代の時間とお金とは?

1日の労働時間、1週間の勤務日数、週末の有無、1年間の休日の日数、余暇の時間の長さ等は固定的なものではありません、長期の歴史的潮流に関係しています。


今までの労働時間を振り返ってみても、土曜日が半休になり、週休二日が実現し、有給休暇数が増えるといったように労働時間の短縮が行われてきました。新しいステージでは、この時間の概念、構成も多様化すると考えられます。


 ・1日の労働時間を短くする

 ・週休3日二する

 ・時間を個人でマネジメントする

 

平均寿命が延び、無形資産への投資が多くなれば、時間を消費するのではなく投資するというケースが増える。そのために設計するために長期的な視点で資金に対する計画が必要だと言えます。



未来の人間関係とは?

古いステージでは、同世代の人たちが一斉行進するように人生のステージを進むため、年齢層ごとに人々が隔離されてしまいましたが、新しいステージでは、年齢とステージが接し合い、世代間の関係に大きな変化を生みます。


それは、パートナーとの関係も変化が訪れます。

家庭においても、結婚、子供の教育、仕事と家庭における女性のポジション、離婚といた場面にもそれは同様に関わります。


そういった中で、新しい人生が一般化すれば、それぞれが触れ合う機会が増え、人的ネットワークにも年齢的な均質性が崩れ異なる年齢層が共通の経験をすることで友情が育まれると本書は言っています。

 


∽∽∽∽ コメント ∽∽∽∽



本書では、長寿を「贈り物」と称して、「100年時代の人生戦略」を提言しています。どんな時代が訪れ、どんな生き方をすればいいのか。有形、無形の資産の重要性、人間関係の重要性。いくつかの「これから」のための手がかりを与えてくれます。贈り物である長寿を、楽しく行き進めていくための指針になる一冊です。

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将来の不安を取り除くための手がかりがそこにある。


まとめ Point 世界的に寿命が延びている中で、その先頭を歩む日本人がやるべきことが見えてくる。


さて、この記事はあなたにとって有益になりましたか?

 

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